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社長対談
ハッピーカムカムでは毎月各業界で活躍している若手社長vs当社社長との対談を4回連載で
掲載します。
今月の社長対談は株式会社T-Spec 財尾 薫社長がゲストです。
財尾薫社長との対談で今回は1回目になります。
「本質的なレベルでの自分磨きの大切さ」をメインテーマにし、1回目は
財尾社長の興味深い経歴、日本人の美意識のすごさ、シンプルな中にある“美”、ブランド品への対し方をテーマにしています。


  大前 美翔
(株)ハッピーカムカム代表取締役CEO

衣食住遊知のこだわりのライフスタイルを提案する会員制倶楽部「プルミエール倶楽部」、結婚紹介サービス、今後「究極のブラッシュアップの展開予定」
財尾さんにもプロデュースをサポートいただく。

財尾さんの興味深い経歴

大前●今回の対談では、「なぜ自分磨きが必要なのか?」ということをメインテーマにお話を進めていきたいと思っています。身だしなみをキレイにするという外見的なことだけではなく、もっと「本質的なレベルでの自分磨きの大切」さですね。

財尾●わかりました。

大前●本題に入る前に、まずは財尾さんのご経歴を簡単にうかがえればと思います。とてもユニークなご経歴ですね。起業される前はモデルをされていたんですよね?

財尾●はい。14歳のころからです。

大前●モデルをはじめたきっかけは何だったんですか?

財尾●当時、3歳年上のいとこがファッションモデルをしていて、そのいとこの友達のご主人がカメラマンをしていたんです。その方がいとこと一緒に写っている私の写真を見て、「この子、誰?」ってすごく興味を持ってくれ、当時創刊されたばかりの『Hot-Dog PRESS』のモデルとして起用されることになったんです。

大前●活躍の場は、雑誌がメインだったんですか?

財尾●いいえ、その後は主に広告関係の仕事をよくするようになりましたね。航空業界、通信業界、外食チェーン……本当にいろんなジャンルの広告に起用していただきました。きっと広告を作る側のニーズに、私のキャラクターがうまく合ったんでしょね。


株式会社T-Spec
財尾 薫社長

ハバード経営コンサルタント
裏千家茶道師範。
14歳からモデルの仕事を始め、19歳から飲食店経営に携わりその後見聞を広めハバード経営技術に出会い知識を広め各分野でプロデュースを手がける一方、マナーセミナーをはじめとする多くの講演活動を行っている。
日本人の美意識のスゴさ

大前●そうしたモデルのお仕事と並行して、茶道の師範の免許もお持ちだとお聞きしたのですが……。
財尾●茶道は、もっと小さい頃からで、7歳ぐらいからしていたんですよ。
大前●7歳から茶道ですか! どんなきっかけで始められたんですか?
財尾●叔母が茶道の師範をしていまして。しかも、叔母は家元直属で教えてもらっていた師範だったので、作法などもとても厳しかったですね。
大前●まだ7歳だったのに、よく続けられましたよセレブスタイル 住友淑恵社長ね。
財尾●厳しかったことはたしかなんですが、その一方でなぜかすごく楽しかったんです。今振り返ってみると、叔母の話に子供ながら魅かれていたんだと思います。
大前●どんな話をしてくれたんですか?
財尾●たとえば、お手前を待っているときって、必ず右手を上にして両手を重ねますよね。それは武家時代の作法の名残で、何かあったときにすぐに刀に手が行くように、右手が上なんですよ。ほかの作法や道具にもすべて意味があり、だからこそ日本人ならではの優美さが生まれていた。叔母は子供の私にもそんな日本人の美意識について丁寧に教えてくれましたし、私もすべてを理解できないまでも、聞いていてすごく楽しかったんです。
大前●素敵なご関係ですね。
財尾●ええ。あと、お茶会のときにお運びなどを手伝っていたんですけど、着物を着て凛としている自分の姿が気持ちよかったというか。感覚的に日本人の優美さや美意識に魅かれていったんでしょうね。

 

シンプルな中にある“美”

大前●古くから伝承される日本人の美意識って、今の社会で失われつつありますけど、本当にすばらしいものですよね。シンプルな空間や存在があり、その中に細心の気配りで“究極の美”を生み出しているというか。
財尾●家元のお茶会に招かれたことがありまして、そのときの家元の美意識も、本当にびっくりするものでしたよ。お茶会の前日、お弟子さんたちが何をすると思います? 庭の玉砂利を一個ずつ洗って、葉っぱを一個ずつ拭いていくんです。100坪ほどもある敷地、全部ですよ
大前●すごい!
財尾●お茶会という一瞬の出来事のために、そこまでできるって本当にすごいことですよね。西洋の文化というのは着飾って、飾り立てていくものですけど、日本の文化はそぎ落とし、シンプルな中に美を見出していく文化だと思うんです。床の間に飾る椿もたった一輪なんですけど、その一輪を咲かせるために家元がどれだけ椿に真心を込めて、お茶会を開く今日という日に至ったか。そんなことを考えれば、たった一輪の椿もいとおしく思えますよね。
大前●日本文化の美しさって、見た目以上に、そこに関わる人々の心の美しさなんでしょうね(涙)

財尾●私もそう思います。日本の文化は心の美しさを尊ぶからこそ、海外で日本人が賞賛されたり、日本の美術品に高い評価をされたりするんでしょうね。私、「日本人の魂」という言葉が好きなんですよ。「サムライ魂」とか(笑)。すごく心を揺さぶられるテーマだと思いません? 私の場合、幸運なことに、子供の頃からそんな魂に直に触れることができました。そのことが今大人になって、ひとりの人間として存在するうえで、揺らぐことのない自分の核になっていると感じますね。

ブランド品への対し方

大前●分かります。本当の美しさって、飾り立てることではないんですよね。飾り立てないと美しくなれない人って、結局その人の存在そのものが薄らいでいると思うんですよ。
財尾●なので、私はブランド品を持っていますけど、意味もなくたくさん持つのはあまり好きじゃないというか。
大前●私もそうです。たしかにブランド品に魅かれ、買い集めていた時期もあったんです。でも、今はほとんど売ってしまって、本当に好きなものだけを持っています。この腕時計もそのひとつ。あまりお金がないときに一生懸命に働いて買ったものなんですけど、時計としての価値以上に、その当時の気持ちのほうが大切だと思うんですよ。
財尾●私も、今持っているものは、ほとんどが何十年も身に付けている愛着のあるものばかりですね。
大前●ブランド品で着飾っていたころの私って、結局自分という存在を認めてもらうためにブランド品を身に付けていたところがあるんです。「このブランドを持っている」という評価を得るために、必死になって買い集めていたんです。でも、それって私自身に対する評価じゃないんですよね。26、27歳のときにそんな気付きがあって、ブランドを否定するのではなく、ちゃんと考えて持つようにしようと思うようになりましたね。
財尾●私も10代最後の年かな、原由美子さんという有名なスタイリストさんがエッセイの中で書かれていあ「ベーセ・ベージュ」というフランス人の考え方を知り、すごく共感したんですよ。元々、フランスでは、何代も前の女性が身に付けていたものを自分の子供に代々受け継がせる、さらに次の世代に託すために大切に使っていくという意味なんですって。原さんはエッセイの中で「ベーセ・ベージュの気持ちをもともと日本人も持っていたけど、どんどん失われているから、今こそ復活させるべきだ」と書いていたんです。その文章を読んで、「この人、すごく素敵だな」って思ったんです。
大前●モノって、気持ちを込めて大切にしてあげることで、ほかの何物にも変えがたい、あたたかみやぬくもりが感じられるようになるし、きっとそこから本当の美が生まれるんですよね。

財尾●そんな感覚が常に私の根底にはあるんですよ。起業とは直接関係ないかもしれませんが、自分という人間のベースになっていることはたしかですね。

■ 会員ご優待 対談を終えて
4回連載の1回目。
私は社長対談で初めて泣きましたよ。
「一輪の椿」の時点で・・・
私達は「日本人です」そのベースを理解した上で「日常な些細なことでも美意識」を考えませんか?日本ならではの春夏秋冬の美しさがあります。

 
 

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